人生のなかで、自分の趣味や好きなことを極めるのはとても良いことです。しかしながら、趣味や好きなことに没頭しすぎ依存状態になるのは少し問題…
今回はアディクション(嗜癖)と依存症について考えてみましょう。
アディクション(嗜癖)とは「自ら進んで、ある刺激を絶えず求める病的な傾向。あるいは、ある快感を脅迫的に求める衝動の繰り返し」のことです。
アディクションについて
アディクションは、その嗜癖の対象により
- 物質嗜癖
- プロセス嗜癖
- 人間関係嗜癖(共依存)
以上の3つに分けられます。
物質嗜癖
物質嗜癖の代表的なものに「アルコール依存性」があります。「酒は百薬の長」といわれるように、適度な飲酒はストレス解消や食欲増進の効果があるといわれてます。
ですが、1週間あたりの飲酒回数が2〜3回の人よりも「毎日飲んでいる人の方がストレス耐性が弱い」という結果もあります。
その他の有名な物質嗜癖…タバコ・コカイン・カフェイン・食べ物など
プロセス嗜癖
プロセス嗜癖の代表的なものに「買い物依存症」があります。買い物をしたいという衝動を抑えきれず、ムダなお金と時間を使ってしまいます。
買い物をするときは気分がハイになり、買い物が終わったとき罪悪感にさいなまれます。
買い物依存症に苦しむのは9割が女性といわれています。
その他のプロセス嗜癖…ギャンブル
人間関係嗜癖
人間関係嗜癖の代表として「共依存」があります。自己の存在証明となるような他人との人間関係に依存することを、共依存といいます。
例えば、酒癖が悪く暴力を振るう夫と別れずに苦しみながらも心のどこかで「どうしようもない夫をかいがいしく面倒見ている自分」に満足しているのかもしれません。
ドメスティック・バイオレンスなど望ましくない人間関係を苦しみながら続けている人の背後には「共依存症の関係であること」が多く、その関係を断ち切るためには自分で共依存症であると自覚する必要があります。
共依存症のある家庭で育った人は、自らも共依存症を起こしやすいといわれています。
その他の人間関係嗜癖…あまり話題になりませんが、個人的にアイドル依存性は現代社会の大きな問題かと思います。
アイドル依存性について詳しく調べられている方をご紹介します。